AP20オンラインマニュアル

1. 安全上の注意事項

AP20は、様々なホームオーディオ機器と連携するように設計された特殊コンポーネントです。購入・設置の前に、AP20と連携する他の機器の仕様やマニュアルをご確認ください。

不適切な取り扱いや落下による機器の損傷にご注意ください。
（注意：ルビジウムモジュールは特に物理的な衝撃に敏感です。）
機器を分解しないでください。
油、埃、水、高湿度、煙への露出を避けてください。
適切な換気のため、各側面に少なくとも5cmのスペースを確保してください。
クリーニング：柔らかい非研磨性の布で機器の外側を優しく拭いてください。水やその他の洗浄液は避けてください。
ハードウェアの修理が必要な場合は、Aurenderの本社または正規販売店/販売代理店の資格を持つ技術者のみが作業を行う必要があります。この注意事項を守らないと保証が無効になります。
長期間使用しない場合や激しい雷が発生している場合は、電源を切るか電源ケーブルを抜いてください。
ケーブルの接続や取り外し時は、必ず電源を切ってください。
AP20の上に物を置いたり、水や液体にさらしたりしないでください。
AP20は非常に重く、かなりの熱を発生する可能性があるため、機器を移動する際は怪我に十分注意してください。

2. 製品保証

Aurenderの製造元保証は、正規Aurender販売店からの購入日から2年間です。保証の適用には、ご購入から1ヶ月以内にユーザー登録を完了してください。
保証は譲渡できません。不適切な使用による損傷や、製造元または正規販売店以外の個人による修理や改造によって生じた損傷は、保証期間内であっても保証の対象外となります。

3. インストール

3.1 機器と付属品

箱には以下の機器と付属品が同梱されています：

Aurender AP20
リモコン
AC電源コード
クイックスタートガイド

同梱されていないもの： Aurenderとインターフェースを取り、制御するためにiOS（iPadまたはiPhone）またはAndroidデバイスが必要です。リモートデバイスとAurenderの間の通信を可能にするために、Aurenderはイーサネット（CAT5以上）を介してローカルエリアネットワーク（LAN）に接続する必要があります。

3.2 AP20の設置

AP20を水平で安定した場所に置いてください。
AP20を接続する機器にできるだけ近づけて配置してください。
他の機器との接続には、可能な限り短いケーブルを使用してください。
直射日光や熱源から離してください。
水、結露、高湿度を避けてください。
AP20の上に他のものを積み重ねないでください。適切な放熱を妨げる可能性があります。
換気のため、機器のすべての側面に少なくとも5cm（2インチ）のスペースを確保してください。

3.3 接続

4. AP20の構造

4.1 フロントパネル

ON/OFF/スタンバイ点灯している電源ボタンを押すと、電源のオン/オフが切り替わります。スタンバイモードからAP20の電源を入れるには、ボタンを1回押すと、Aurender のディスプレイに「Aurender AP20」と表示されます。AP20の電源が入っている状態でスタンバイモードに入るには、フロントパネルのボタンを1回押すと、ユニットの電源が切れ、「shutting down, please wait」（シャットダウン中、お待ちください）というメッセージが表示されます。Aurenderの電源が入っていて画面が消えている場合は、電源ボタンを1回押して画面を起動し、もう1回押してスタンバイモードに入ります。スタンバイモードでは、AurenderはConductorアプリから接続できません。電源LEDは起動時とシャットダウン時に点滅します。起動手順が完了すると点滅が停止します。
LCDディスプレイ
ボリュームノブ アナログ出力の音量を調整します。音量は0.5 dB単位で-128.00 dBから0 dBまで調整可能で、初期値は-60 dBに設定されています。
ヘッドフォンジャック 1/4インチアンバランスヘッドフォンジャック
出力選択ボタンを押して出力を切り替えます：SPEAKER ⎯ HP ⎯ SPEAKER+XLR
入力選択ボタンを押して入力を切り替えます：AP20 ⎯ OPTICAL1 ⎯ OPTICAL2 ⎯ COAXIAL1 ⎯ COAXIAL2 ⎯ RCA1 ⎯ RCA2 ⎯ XLR
IR受信窓
ディスプレイメニューボタン押すと3つの表示オプションが切り替わります：曲情報、プレイリスト、IPアドレス。プレイリストの曲は、フロントパネルディスプレイのボリュームノブの下にある4つのボタンを使用して選択できます。ボタン10と12を使用してプレイリスト間をスクロールし、ボタン11でプレイリストを選択します。プレイリストを選択したら、再度ボタン11を押して再生を開始します。プレイリストが選択されたら、ボタン10と12を使用して選択したプレイリスト内の曲を選択できます。
前へボタン押すと前のトラックにスキップします。
再生/一時停止ボタン押すと再生を開始または停止します。デバイス情報表示を見るには、ディスプレイが点滅するまで再生ボタン（#10）を約5秒間押し続け、ボタンを離して待ちます。デバイス情報表示には、サーバー名、ネットワークステータス、IPアドレス、MACアドレスなどの詳細が表示されます。通常の表示に戻るには、メニューボタン（#8）を押して希望の表示オプションを選択します。
次へボタン押すと次のトラックにスキップします。

4.2 リアパネル

スピーカー出力 – 右ch プラス
スピーカー出力 – 右ch マイナス
アナログオーディオ出力 – XLR 右ch
アナログオーディオ入力 – XLR 右ch
アナログオーディオ入力 – RCA2 右ch
アナログオーディオ入力 – RCA1 右ch
アナログオーディオ出力 – XLR 左ch
アナログオーディオ入力 – XLR 左ch
アナログオーディオ入力 – RCA2 左ch
アナログオーディオ入力 – RCA1 左ch
スピーカー出力 – 左ch プラス
スピーカー出力 – 左ch マイナス
アース端子
USB 3.0 データポート 1
USB 3.0 データポート 2
1Gbps ダブルアイソレーション LANポート
マスタークロック入力
デジタルオーディオ入力 – 光 SPDIF 1
デジタルオーディオ入力 – 光 SPDIF 2
デジタルオーディオ入力 – 同軸 SPDIF 2 (BNC)
デジタルオーディオ入力 – 同軸 SPDIF 1 (RCA)
2.5インチストレージスロット
電源スイッチ
AC電源ソケット

主な仕様

オーディオ仕様
DACチップ	AKM 4497 – デュアルモノーラル仕様
対応サンプリングレート/ビットレート（最大）	デジタルファイル再生: 768kHz/32bit, 22.4MHz/1bit (DSD512) S/PDIF（RCA ,BNC,光）入力: 192kHz/24bit
互換フォーマット	DSD（DSF、DFF）、WAV、FLAC、AIFF、ALAC、M4A、APEなど
MQA対応	MQAフルデコーダー搭載
ボリュームコントロール	R2R方式ステップアッテネーター（ -64dB 〜 0dB）
内蔵クロック	OCXO（恒温槽付水晶発振器）
デジタル入力	1X コアキシャルRCA、1X コアキシャルBNC、2xToslink
アナログ出力	XLR（バランス）
スピーカー出力	1ペア
ヘッドホン出力	1 x 1/4インチ（6.5mm）アンバランス
対応クロック入力(BNC 75Ω)	10MHz, 12.8MHz , 44.1kHzおよび48kHz の整数倍（1〜512倍)
アンプモジュール	2x Purifi 1ET400A クラスDアンプモジュール
アンプ出力	200W＠8Ω / 350W＠4Ω
THD (20Hz-20kHz)	0.003 % (1W to 200 W, 8 ohms and 4 ohms)
ダンプングファクター	800 (ref. 8Ω 20 Hz to 6.5 kHz)
出力インピーダンス	<65μΩ @ 1kHz

本体仕様
フロントパネルディスプレイ	8.8インチ 1920 x 480 ワイドIPSカラーLCD
電源供給	2x 400VA トロイダルトランス（LRパワーアンプ用）、2x 50W（LRオーディオボード用）、1x50W（CPU用）、1x25W（FPGA用）
CPU	Intel製クアッドコアCPU
RAM	8GB
ライブラリストレージ容量	2x 2.5インチコンパートメント（ユーザーインストール可能ストレージ）
再生キャッシュ用ストレージ	480GB M.2 NVMe
対応ソフトウェア	Aurender Conductor、A30 Manager
デジタルデータ用端子	2重絶縁LANポートx 1, USB 3.0ポート x 2
無停電電源装置（UPS）	あり（スーパーキャパシタ）
消費電力	再生時（47W）、ピーク時（80W）、スタンバイ時（6W）
専用ソフトウェア対応OS	iPad OS / Android OS / iOS / Mac OS（M1チップ以降）
サイズ	430mm(W) x 360mm(D) x 150mm(H)
重量	26kg